独立して事業を始めるとなると、ホームページの存在は必須です。
今の時代、ほとんどの会社やお店にホームページがあります。
しかし、その中で集客としての役割を果たしているホームページは、全体の半分にも満たないというのが実情だと思います。
“集客できる”ホームページを作るためには様々な要素が必要で、その中の1つにキャッチコピーというものがあります。
大企業などは、キャッチコピー1つ作るだけでも多額の資金を投入します。
それほどキャッチコピーはとても重要で、それは中小企業や個人事業主にとっても例外ではありません。
ということで今回は、誰でもできるキャッチコピーの作り方を、5つのステップでご紹介していきます。
目次
【誰でも簡単】キャッチコピーの作り方5ステップ
ステップ1|商品・サービスの特徴を書き出す
まず、事業が売りたい商品・サービスの特徴を箇条書きで書き出します。
いわゆる「強み」以外にも、独自のサービスや社長・店長の人柄など、思いつく限りあげてみましょう。
- 最高級黒毛和牛
- オーダーメイドの手作り仕様
- 創業100年の老舗
- 元Jリーガーのコーチ
- 無添加
- 完全個室のパーソナルトレーニング
- 本場イタリアの〇〇で10年勤務
などなど、ここまで分かりやすい特徴だけでなく、小さなものでもできるだけたくさん書き出してみましょう。
ステップ2|客層とペルソナを絞り込む
次に、商品・サービスを売りたい客層とペルソナを絞り込みます。
客層から仮想のターゲットとして1人に絞り込むことを、マーケティングでは「ペルソナ」を決めるといいます。
絞り込みは以下のように、できるだけ具体的に行います。
客層
- 30代
- 男性
- 独身
- スポーツ好き
ペルソナ
- 田中太郎
- 33歳
- 男性
- 独身
- 年収400万円
- 板橋で一人暮らし
- スポーツが趣味で週2回ジムに通う
- 休日は1人で国内旅行
というように、客層は広めに、ペルソナはできるだけ具体的な人物像として絞り込んでいきます。
ステップ3|お客さんのメリットを書き出す
続いて、2で絞り込んだお客さんに対して、1で書き出した特徴の商品・サービスを提供した時に、お客さんにどんなメリットがあるのかを書き出していきます。
- 掃除がはかどる
- 痩せる
- 経理の手間が省ける
- 美味しい
- もちもちの食感
- リラックス
などなど、感覚的な面も含め書き出していきます。
お客様アンケートなどがあれば、ぜひ参考にしてみましょう。
ステップ4|特徴とメリットを繋げ合わせる
1で書き出した商品・サービスの特徴と、3で書き出したお客さんのメリットを繋げ合わせていきます。
ここで繋げ合わせたものが、キャッチコピーの素となります。
できるだけたくさんの候補を作り出しましょう。
ステップ5|キャッチコピーを完成させる
4で作り出した候補の中から、最終的なキャッチコピーを作っていきます。
万人に向けたキャッチコピーではなく、2で作ったペルソナに向けたキャッチコピー作りを心がけましょう。
また、ここで同業他社のホームページを調査して、差別化できるポイントを見定めましょう。
キャッチコピー作りのための型4選
実際に作る際の参考として、キャッチコピー作りの型をいくつかご紹介します。
数字で具体的に型
最も分かりやすい型で、キャッチコピーに数字を使うというものがあります。
数字を使うことで具体的になり、パッと見で印象に残りやすくなります。
- 合格率88.9%
- 顧客満足度100%
- 今なら5,000円キャッシュバック
- タウリン1,000mg配合
などなど、少しだけ数字を入れることで大きく印象が変わります。
ストレートに悩み解決型
うちの商品・サービスを買えばこんな効果があります、とストレートに言ってしまいます。
変に凝らず、シンプルに特徴を伝える王道のパターンです。
- 3か月で理想の体に
- ホームページの成約率を2倍に
- 世界に1つだけの完全オーダーメイド
ポイントをズバリでアピールするので、簡単かつ訴求力の高い型になります。
保証付き自信満々型
キャッチコピーにあえて”保証”を入れることで、商品・サービスに以下に自信があるかをアピールすることができます。
- 3か月で結果が出なければ全額返金保証
自信をアピールする他にも、お客さんの潜在的な不安を消すこともできます。
ただし、リスクも伴うキャッチコピーなので、本当に自信がある場合のみ使える手法です。
〇〇1位型
最も分かりやすく、かつ、インパクトも大きい手法です。
商品・サービスについてだけでなく、事業主自身の肩書きをアピールするのも有効です。
- Amazon書籍ランキング第1位
- 下半期観客動員数第1位
- 元国体優勝のコーチ
具体的な結果を押し出すことで、一気に信頼を勝ち取ることができます。
しかし、「日本一アットホームな〇〇」などのように、あまり抽象的すぎると逆効果になることもあります。
【注意】キャッチコピー作りは丸投げしてはいけない
商品やサービスの特徴を、最も理解しているのは他でもないあなた自身です。
いかにそれっぽいキャッチコピーを作ったとしても、あなたの心からの声には勝てません。
仮に、ホームページ制作を依頼したとしても、キャッチコピー含め全て丸投げするのではなく、必ず自分の頭で考えるように心がけましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
キャッチコピーは、それ1つで訴求率や売上に影響を及ぼすほど非常に重要なものです。
しかし、正解もなく難しい代物です。
最初からカッコいいものを考えようとせず、まずは自分の強みや特徴を整理することから始めてみましょう。
終わり。