税理士や弁護士、社会保険労務士など、いわゆる士業といわれる職業で、最も多い悩みが集客です。
一見、「士業=稼いでいる」というイメージですが、士業の数の増加に伴い、今では資格を持っているだけでは食えない、というのが現状です。
仮に独立しても、他事務所との競争を勝ち抜いく必要があり、そのためにはネット集客が不可欠です。
そして、数あるネット集客の中でも、士業にとって最強のツールとなるのがブログです。
理由は以下の5つです。
- 専門知識+ブログは相性抜群
- 営業が苦手でもできる
- 見込み客の育成
- 検索上位表示
- 士業は基本的にネットが弱い
さらに、ブログならほとんどお金がかかりません。
今回のブログでは、これらの理由の解説とブログを始める際の注意点などについて、お話していきます。
目次
士業のネット集客でブログが最強な5つの理由
それでは、5つの理由について解説していきます。
①専門知識+ブログは相性抜群
まず、士業の持つ専門知識とブログは相性が抜群です。
ブログ運営において、最も重要になるのは情報の質です。
士業の持つ知識は専門性が高く、さらにその知識をユーザーに向けて分かりやすく解説することで、非常に質の高いブログになります。
さらに、専門家としての身分を明記することで、情報の信頼性も高くなります。
士業+ブログはまさに「鬼に金棒」です。
②プル型集客なので営業が苦手でも問題なし
士業の人の8割、9割は恐らく営業が苦手です。
というか、そもそも経験がない人がほとんどだと思うので苦手で当然です。
しかし、ブログでの集客に営業は必要ありません。
飛び込み営業や電話営業などのプッシュ型集客に対し、ブログはプル型集客なのが理由です。
このように、お客さん側から情報を求めてくるのものをプル型といいます。
記事の1つ1つが、情報を求めるお客さんの窓口になるのがブログの特徴です。
③見込み客を育成できる
士業の集客が難しい理由の1つに、サービスのハードルが高いというものがあります。
例えば、税理士は基本的に顧問契約が前提だったりと、お客さんからしても簡単に決断できないようなサービス内容です。
士業の集客で紹介が一番多いのもこれが理由ですね。
しかし、ブログを更新し続けていくことで、見込み客を育成することができます。
何度もブログを見た単純接触効果で親近感が上がり、サービスのハードルが徐々に下がります。
さらに、ブログの数が増えるほど専門家としての信用力も上がるので、まさに一石二鳥といった感じです。
④「地域+士業」での検索上位表示
ブログのサイト名を、「池袋の相続専門|〇〇税理士事務所」というように設定しておくと、記事数が増加することで「地域+税理士」といった検索ワードでも検索上位表示を獲得することができます。
これは、実際に事務所を持つ士業ならではの利点です。
記事の1つ1つが見込み客の窓口になるのはもちろん、「地域+士業」で実際に士業を探しているお客さんにもアプローチすることができます。
⑤士業は基本的にネットが弱い
語弊を恐れずに言わせていただくと、士業は基本的にネットが弱いです。
業界の平均年齢が高い、集客の主流が紹介などが理由です。
実際に競合地域で検索してみると一目瞭然です。
恐らく、ホームページに力を入れてる事務所は一握りだと感じるはずです。ブログの更新を行っている事務所は数えるほどもないでしょう。
つまり、後発だとしてもブログに力を入れることで、十分に他事務所との差別化が可能という現状にあります。
ブログを始める際の注意点
続いては、実際にブログを始める際の注意点をお話しします。
ブログ=日記ではない
まず、第一に「ブログ=日記」ではありません。
実際に士業の方のブログにありがちな間違いです。
重要なのは、ユーザーが知りたい情報を発信することであり、あなたの日記を公開することではありません。
時間的コストは高い
ブログによる集客の最大の特徴は、広告費がほとんどかからないということです。
そのため、独立したての個人事務所でも実施することができます。
しかしその反面、実際に効果が出るまではかなりの時間と労力を要します。
業務時間中は本業で手一杯といった場合、休日もブログに時間を割くことを覚悟しなくてはいけません。
無料ブログはおすすめできない
ブログを開設するのに、アメブロやライブドアブログ等の無料ブログはおすすめできません。
理由は様々ありますが、一番は検索上位にほとんど表示されないということです。
あなたも、Googleでなにかを検索した時に、アメブロの記事が上位に来たという経験はほとんどないと思います。
ブログを開設する場合は、ダントツでWordPressがおすすめです。
更新しなければ意味がない
ブログを運営する上で、定期的な更新というのも非常に重要です。
仮に過去の記事でユーザーが訪れたとしても、最終更新日が半年も1年も前だと、「このサイトはもう停止している」と誤解されかねません。
サイトの新鮮さを保つという意味で、最低でも月に1度以上の更新は必須です。
出し惜しみしない
最後の注意点は、情報の出し惜しみをしないということです。
それを読むだけでユーザーの悩みを解決できるというのが、質の高いブログです。
なので、究極を言ってしまえば、あなたと顧問契約をしなくても、ブログさえ読めばほとんど解決できるというのが理想です。
一見、情報の大事な部分は隠して、顧問契約や有料相談に繋げたほうがよさそうです。
しかし、無料で有益な情報を公開すればするほど、あなたに対する信用をより得ることができるので、出し惜しみしないほうが結果的に得をします。
士業のホームページとブログの住み分け
散々ブログの話をしてきましたが、士業のネット集客にはホームページがあることが大前提です。
事務所ホームページとブログの持ちようは、以下のような2種類があります。
①は、ホームページのメニューの1つとしてブログがあるパターンです。
①を作る場合は、サイト設計やSEO対策も含め、専門家に依頼して作ってしまったほうが無難です。(WordPressで自作することもできるといえばできますが。)
対する②は、オウンドメディアとしてホームページと別にブログを作成するパターンです。
ブログだけであれば、十分に自分で作ることができます。
できるだけ予算を抑えたい場合は、ホームページをできるだけ安く依頼し、ブログを自作するという方法がおすすめです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
集客に悩んでいる士業の方は多いと思いますが、ブログなどに力を入れている士業の方はまだまだ少ないです。
1から独立を考えている方にとっても、ネットを駆使すれば十分に戦うことができます。
まずは、少しずつのブログ更新から初めてみましょう。
終わり。