こんにちは、カミノです。
ダンサーの独立にはダンススクールを開業するというのが一般的ですが、それ以外にもフリーのダンサーとして活動するという手段があります。
フリーのダンサーとして活動していくうえで最も課題となるのが集客です。
よほど知名度のあるダンサーでなければ、基本的には自分から行動を起こして集客していく必要があります。
ということで今回は、フリーのダンサーが集客のために最初に決めるべきポイントについてお話していきます。
目次
ダンスを通して究極なにがしたいのか決める
まず第一に、ダンスを通して究極なにがしたいのかというのを決めていきます。
「自分が本当にやりたいこと」や、「将来の理想像」などと言い換えることもでき、会社でいうところの経営理念に当てはまります。
- たくさんの人にダンスの楽しさを広めたい
- 見た人の記憶に残るような振り付けを作りたい
- ダンサーとして有名になりたい
というように、一括りにダンサーといってもその志によって目指す先は全く異なります。
集客の方法はもちろん、仕事の方向性自体が大きく変わってくるので、ダンサーとして独立したらなによりも先に考えるようにしましょう。
また、ハッキリと決まらない場合はなんとなくザックリとしていても構いません。
ダンスのジャンルを決める
次に、仕事とするダンスのジャンルを決めます。
- HIPHOP
- JAZZ
- バレエ
- タップダンス
- J-POP
- K-POP
- アイドルダンス
など、多少創作的な表現になっても大丈夫なので、自分の得意なダンス好きなダンスを仕事にするジャンルとして決定しましょう。
ただ「ダンサー」というよりも「HIPHOP専門ダンサー」というほうが、専門性が強調されて集客するうえで有利になります。
複数のジャンルを選択してもいいですが、具体的に絞れば絞るほど競合との差別化が図れるのでおすすめです。
自分の武器を決める
ダンスのジャンルが決まったら、その中でもさらに独自性を出すために自分の武器を決めていきます。
経歴を武器にする
過去の仕事での実績や受賞歴などがある場合、それ自体が大きな武器となります。
- 有名アーティストの専属ダンサー
- 累計100件以上の振り付け依頼
- 〇〇ダンス選手権優勝
- アメリカへのダンス留学
というように、経歴というのは誰が見ても明らかな武器となります。
経歴1つで専門性や信憑性は大きく上がるので、具体的な経歴がある場合はバンバン武器として活用しましょう。
経験を武器にする
特に武器になる経歴がない場合は、経験を武器にするというのも有効です。
- ダンスのなにが魅力なのか
- なぜダンスを仕事にしようと思ったのか
- 生徒に対してどのような思いでレッスンをしているのか
など、今までのダンス人生で経験したことすべてがあなただけの大きな武器になります。
人間は技術やスキルはもちろんですが、それ以上に誰かの”ストーリー”に心を動かされます。
自慢できるような経歴はむしろなくて当たり前です。
それよりも、自分自身が歩んできたストーリーをどう表現するかということを考えるようにしましょう。
自分の人となりを武器にする
経歴や経験以外にも、自分自身の人となりというのも武器になります。
容姿やスタイルなどのビジュアル的な部分はもちろん、性格や考え方などの内面的な部分も重要な訴求ポイントとなります。
ダンスという性質上必ず「人対人」という構図になります。
自分で自分の人となりをアピールするのは少々恥ずかしいですが、赤の他人というハードルを少しでも下げるためにしっかりと言葉にするようにしましょう。
具体的なサービス内容を決める
続いて、具体的なサービス内容について決めていきます。
ダンスレッスンをサービスとする場合
生徒に対してのダンスレッスンをサービスとする場合、以下の例のように具体的に決めていきます。
- 女性限定コピーダンスレッスン
- 小中学生向けアイドルオーディション合格レッスン
- ダンス上達のための3か月間のマンツーマンレッスン
というように、ダンスレッスンで具体的なサービス内容を決める場合、どんな人をターゲットにするかが重要になってきます。
「性別」、「年齢」、「職業」、「目標」などターゲットとなる人物像をできるだけ詳細にイメージすることで、具体的なサービス内容を決めることができます。
振り付けをサービスとする場合
振り付けの作成などをサービスとする場合も、上記と同様まずはターゲットから決めていきます。
- 結婚式用フラッシュモブの振り付け
- TikTok向け振り付け
- 地下アイドル専門
- 芸能事務所、音楽プロモーション対象
芸能事務所などをターゲットとすれば貰える報酬も高くなりますが、依頼を受けるために実績が重視されてしまったり、1つの依頼にかける時間や責任が大きくなります。
また、直接振り付け指導を行う場合や、映像を収録した動画を送付する場合など、依頼を受けた後の流れなども詳細に決める必要があります。
ダンサーとしての出演をサービスとする場合
自分自身がダンサーとして出演することをサービスとする場合、受ける依頼の範囲(規模)を決めて表記する必要があります。
大きな仕事を受けるためには、ダンサーとしての知名度が重要になってきますので、YouTubeやSNSでの動画発信を精力的に行っていくことが必要になります。
対応地域を決める
サービス内容が決まったら、それを提供する(対応する)地域を決めていきます。
拠点となるスタジオを確保
対応する地域を決めるうえで、まず拠点となるスタジオを確保することが大切です。
自分の最寄りからの距離や交通の便などを考慮して、ある程度融通が利くレンタルスタジオなどを拠点としましょう。
できるだけ拠点のスタジオでレッスンを行うことで、移動による時間や経費を削減することができるのでおすすめです。
また、出張可能な対応地域は拠点をもとに決めるようにしましょう。
その場合、出張のための交通費や場所の準備などの詳細を決めておきましょう。
自分のスタジオを持つのは慎重に
レンタルスタジオなどでレッスンを行う場合、スタジオ代は売上に対して発生する変動費になるので、スタジオ代で赤字になることはありません。
しかし、自分のスタジオを持つことになると、スタジオの家賃などが売上に関わらず発生する固定費になります。
つまり、売上によっては赤字を出してしまう可能性があるります。
自分のスタジオに憧れる気持ちもあると思いますが、確実な売上を想定できるようになってから持つようにしましょう。
料金を決める
いよいよ大詰めで、サービスの料金を決めていきます。
料金はお客との関係性に比例する
ダンサーのサ-ビス料金はお客との関係性に比例します。
例えば、パーソナルのマンツーマンレッスンであれば料金は高くなりますし、10人1クラスのレッスンであれば1人分の料金は安くなります。
というように、お客との関係の深さによって料金設定を行うようにしましょう。
料金はターゲットとなる客層に比例する
関係性以外にターゲットとする客層によっても料金は比例します。
- コピーダンスをしたい大学生
- エクササイズ目的の高齢者
- アイドルを目指す小学生(とその親)
- 本気でプロを目指す人
というように、ターゲットとなる客層によって料金の許容範囲が異なります。
決め方①|利益目標から逆算して決める
上記のようなことを考慮しつつ実際に料金を決めていきます。
最も建設的な決め方は、利益目標から逆算する方法です。
- 目標とする毎月の利益
- 固定費の合計額
- 1ヶ月の目標集客人数
- 変動費の合計額
これらの金額からサービス料金を決めていきます。
全て正確な数字というのは難しいので、あくまで目安として計算してみましょう。
決め方②|同業他社と比較して決める
一番簡単な決め方は同業他社と比較して決める方法です。
利益目標から逆算するのが面倒であれば、同じジャンルの同業他社の料金設定を参考に決めていきましょう。
ただし、大手のダンス教室だけを参考にしてしまうと料金設定が安くなりすぎてしまうので注意しましょう。
決め方③|似ている他業種と比較して決める
同業他社だけでなく、似ている他業種の料金も参考にするとより具体的に決めやすくなります。
また、ターゲットとなる客層によっては、競合となるのはダンス教室以外の場合も十分に考えられます。
- ジム
- 音楽教室
- 学習塾
などの他業種を参考にしてみましょう。
集客用ホームページの有無を決める
最後に、集客用のホームページの有無を決めていきます。
フリーのダンサーのほとんどはインスタやTwitterなどのSNSで集客を行っており、自分のホームページを持っている人はほとんどいません。
しかし、ホームページがあるほうが信頼を得やすいのは明らかで、SNSと連携することでより集客の効果を高めることができます。
また、フリーダンサーでほとんど持っている人がいないことで、他との差別化や先行者優位の獲得などがし易くなります。
依頼する場合の費用や、自分で作る場合の労力などをしっかり考慮して決めるようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
いかにダンスの腕前があったとしても、独立して集客するためには自分から動かなければいけません。
事業としての形を確立するためにも、今回お話した7つのことはしっかりと決めるようにしましょう。
終わり。