こんにちは、カミノです。
起業のきっかけには、友達に誘われて一緒に始めるというケースがあります。
なかなか自分1人だけでは不安で決断できなくても、友達と一緒であれば思い切って起業という決断ができる方もいると思います。
しかし、正直なところ友達と一緒に起業するという行為は、あまりおすすめすることができません。
一見、1人より2人のほうがなにかとメリットが多そうですが、友達と一緒に起業した場合のほとんどは失敗に終わってしまいます。
起業自体が失敗してしまうのはもちろん、最悪の場合友達との関係にもヒビが入ってしまうこともあり得ます。
今回のブログでは、友達との起業が失敗してしまう理由や対策などについてお話していきたいともいます。
目次
友達との起業は失敗する5つの理由
まず、友達と一緒に起業をして失敗してしまう理由についていくつかご紹介していきます。
経営方針でどうせ揉める
失敗の理由として最も多いのが、経営方針に関しての意見の食い違いです。
会社を経営していくと、料金設定や店舗の内装、業務拡大や新規事業の立ち上げなど、事業規模の大小問わず様々な決定事項が発生します。
友達と一緒に経営していくということは、なにかしらの決定事項が生じる度に逐一話し合いなどを行う必要があります。
というように、必ずどこかで意見の食い違いが生じることになります。
一度亀裂が生じると壊れるのはあっという間で、最初は小さな衝突だったとしてもいつの間にか修復不可能な関係まで発展していきます。
かのスティーブ・ジョブズも一度appleを追い出されたことがあるのは有名な話ですね。
上手くいかないと相手のせいにしがち
起業して順調に進めばまだいいですが、総じて結果がなかなか思うように出ないのが経営です。
上手くいかないとついつい誰かのせいにしてしまうのが人間です。
上記のように経営方針で対立していたりすると、尚更相手に対して責任を押し付けることになってしまいます。
本来、上手くいかない時こそ団結して力を合わせるべきですが、逆に、お互いの足を引っ張りあう形になってしまいます。
友達だからこそ言いたいことが言えない
対立が理由の失敗ばかりではなく、友達のことを思うが故に失敗してしまうというケースもあります。
ビジネスパートナーとして一緒に会社を経営していけば、相手に対する疑問や不満は様々出てきます。
しかし、友達としての関係を尊重するあまりそれらを注意することができないで、最終的にはストレスが爆発することで失敗してしまいます。
一緒に仕事をする以上、公私混同せずに割り切った関係でいることが大切です。
金と成功は人を欲深くする
最初こそ順調に進んだとしても、手元に入るお金が増えていくにつれ失敗する危険性は上がります。
友達と共に会社を経営するということは、当然ですが儲けも友達と折半することになります。
人間というのは欲深い生き物で、お金が手に入ればさらに多くのお金を求め始めます。
というように、友達を追い出して自分の取り分を2倍にするほうが、会社の売上や利益を2倍にするよりもはるかに簡単です。
過去様々な歴史で明らかなように、お金や権力は簡単に人を変えてしまいます。
順調に成果が出ている時ほど関係性の悪化に注意しましょう。
結局自分のことが一番大切
どんな人にも共通して言えることは、誰でも結局自分のことが一番大切ということです。
極限状態に追い込まれれば必ず自分の身を守るために行動します。
特に、起業というのは人生においてとても大きな出来事であり、仕事の責任感や生活への影響などで極限状態にも陥りやすくなります。
友達と起業するというのは、決して簡単なことではなく大きな覚悟がいる行為といえます。
失敗すれば友情と仕事の両方を失う
友達との起業が何らかの理由で失敗してしまうと、その仕事を失うだけでなく必ずと言っていいほど友達との関係も終了します。
というように、ただの起業に比べて大きなリスクを負うことになります。
最悪の場合、裁判沙汰に発展してしまうというケースもあります。
友達と起業をお考えの方は本当に、本当に慎重に決断するように心がけましょう。
友達と起業するのに必要なこと
それでは、実際に友達と起業をすることになった場合、失敗しないために必要なことについてお話します。
上下関係を必ず決める
必ずどちらが上の立場なのかというのを決めましょう。
経営の最終決定権はどちらにあるのか、報酬の割合はどうなるのかなど、起業する前に決めておくことが重要になります。
上下関係を決めることで、経営方針などで揉めることを極力抑えることができます。
株式会社を設立する場合、お互いの出資金の割合によって権力構成が決まります。
目標やビジョンの共有を徹底
事業の目標やビジョン、経営理念などの意識の共有を徹底しましょう。
具体的に言葉にするのが難しいものではありますが、2人でしっかりと話し合うことでお互いの意識を把握することが大切です。
長期的目標や将来的なビジョンはもちろん、今後1年間などの短期的な目標についても随時話し合うように心がけましょう。
第三者の力も借りる
どんなに対策したとしても、どこかで意見の衝突は発生してしまうのが現実です。
そうなった時は、客観的な第三者に仲介をお願いするのも手です。
2人だけではぶつかり合いだけで終わってしまう場合でも、第三者が入ることで冷静に妥協点を見つけることができます。
第三者は共通の友人や信頼できる取引先、税理士、コンサルなど、事業にとって有益な助言をしてくれる人間を選ぶようにしましょう。
大事なのは「仲の良さ」ではなく「能力」
失敗しないためには、一緒に起業する友達選びから重要になります。
多くの方は、自分と気の合う仲のいい友達と起業をします。
しかし、ビジネスにおいて仲の良さは最重要ではありません。
それよりも、お互いがどういう能力を持っていて、事業にどう還元できるかということのほうが重要になります。
仲がいいに越したことはありませんが、ビジネスパートナーと割り切って能力基準で相手を選ぶように心がけましょう。
誰かと一緒じゃなきゃできないならそもそもやらないほうがいい
友達と一緒に起業する背景には様々な理由があると思います。
- 1人じゃお金が足りない
- 2人の力を合わせればやりたいことが実現できる
- 1人じゃ怖いけど2人ならなんとかなりそう
などなど、起業する人の数だけ理由はあるかと思います。
ですが、③のように不安を紛らわすためだけに誰かと起業したいというのは、絶対にやめたほうがいいです。
そもそも、誰かと一緒じゃないとできない程度の気持ちなら起業しても上手くいくわけないです。
本当に自分は起業したいのか、それなりの覚悟があるのか、安易に友達と始める前にもう一度考えるようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
もちろん友達と事業を始めて上手くいっている方もたくさんいます。
しかし、やはりその何倍も失敗して友情にも亀裂が入ってしまうことのほうが多いです。
もし、友達との起業をお考えの方は、1人で起業する以上のリスクがあることをきちんと考慮するようにしましょう。
終わり。