ビジネス用語の1つとして、「PDCAサイクル」というものがあります。
組織運営や営業集客など、様々な戦略実行を管理するためのフレームワークとして用いられます。
以下の言葉の頭文字を取って、PDCAと呼ばれます。
- Plan
- Do
- Check
- Action
特に中小企業ほど、このPDCAを習慣付けることで、会社経営にとって大きなプラスとなります。
しかし、実際にはほとんどの中小企業で、このPDCAサイクルが上手く回っていないのが現状です。
今回のブログでは、PDCAサイクルとはなにか?ということから、中小企業のPDCAサイクルが回らない理由、そしてその対策についてお話していきたいと思います。
目次
PDCAサイクルとは
PDCAサイクルを用いるために、まず目標の設定を行います。
「1か月の売上を1.5倍にする」
「Webサイトから100件の商品受注を達成する」
「新規顧客を20件獲得する」
など、掲げる目標はそれぞれの会社や状況によって様々になります。
設定した目標を、限りある経営資源(人・物・金)の中で効率的に達成するために、PDCAサイクルによって以下のように管理・運営していきます。
- Plan計画:設定した目標を具体的な計画に落とし込む
- Do行動:作成した計画をもとに行動に移す
- Check評価:行動の途中または遂行後に得られた結果を評価検討する
- Action修正:得られた結果に応じて修正改善を行い再計画に移る
この4つを1つのサイクルとして、終わったらまた続けて、新たなサイクルを進めていくことがPDCAサイクルとなります。
中小企業のPDCAサイクルが回らない3つの理由
中小業の売上増加のために、「ホームページによるWeb集客の確保」などの目標設定で、PDCAサイクルを回していくことが考えられます。
しかし、多くの中小企業で、このPDCAサイクルを上手く回せていません。
考えられる3つの理由についてお話していきます。
日々の業務を漠然とこなすだけになっている
まず考えられる理由が、日々の業務を漠然とこなすだけになっている、ということです。
このような会社は、目標が現状維持になってしまっている可能性が高く、明確な目標設定や事業ビジョンがないのが特徴です。
今の時代、インターネットの進化などによって、マーケティング論や事業システムなどが年単位で様変わりするなんてことも多々あります。
現状維持に甘んじるのではなく、時代の流れについていけるよう、会社も前に進む必要があります。
Pがきちんとできていない
PDCAの最初の段階である、Pの具体的な計画に落とし込むことがきちんとできていない、ということが考えられます。
上記のように、「ホームページによるWeb集客の確保」という目標設定とした場合、以下のような計画が考えられます。
- 検索上位表示のため月30記事のブログ更新
- 月○万円以内でのリスティング広告の運用
しかし、Pが具体的にできてない場合、ホームページを作るだけで満足してしまい、次に進まないという事態になってしまいます。
P→Dで終わってしまう
恐らく最も多い理由が、PDで終わってしまいCAが行えていないということです。
このCheckとActionを行うためには、Doによって得られた結果を分析・検証することが必要になります。
正確なデータを見ることなく、なんとなくの肌感覚で評価・修正を施していくのは、CAができているとは言い難いでしょう。
PDCAサイクルを回すための3つの対策
それでは、上記の回らない理由を踏まえ、PDCAを回していくための対策についてお話しします。
目標・計画を明確にする
PDCAの初めの1歩である、そもそもの目標の設定を明確にすること、そしてそのための計画をしっかりと連結させることが大切です。
この目標やPの計画が具体的であればあるほど、後々のDCAがスムーズに進んでいくようになります。
なによりもまずは行動することを意識する
中小企業のPDCAで最も問題が多いのが、Doの部分の行動です。
せっかく目標設定やPの計画がしっかりできたとしても、それを実行に移さなければなにも始まりません。
まずは、なによりも行動すること、そして十分な結果を得られるまで行動を継続することを意識しましょう。
本業時間外にCAのための時間を確保する
PDCAサイクルを完成させるためには、Cの評価とAの修正にしっかりと時間をかける必要があります。
そのためには、本業を行っている時間以外に、CとAを行うための時間を確保することが必要になります。
また、Doの最終結果が出てからCAを行うのではなく、日常的にCAを行う癖をつけるように心がけましょう。
ブログ運営がPDCAサイクルそのものな件
PDCAサイクルの具体例として、ブログ運営がまさにそのものです。
例として、「半年で月間3万PV達成」という目標のPDCAは以下のようになります。
- P:「2,000字以上の記事を毎日更新」
- D:「ブログ、カク、、!!」
- C:「目標は達成できたのか、できてないなら原因はなにか」
- A:「SNSとの連携、タイトルキーワードの選定などなど」
ブログ運営の場合、CとAの部分をかなり習慣付けることができるので、PDCAの実践としてかなり相性がいいと言えます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
PDCAサイクルは、様々なビジネスシーンで活用できるのはもちろん、日常生活でも活かすことができるフレームワークです。
普段から、目標達成や課題解決のために実践してみてはいかがでしょうか?
終わり。