こんにちは、カミノです。
独立して個人事業主になると、会社員時代とは働く環境が大きく変わることになります。
特に最初の1年目は、退職や独立に関する各種手続きや売上を軌道に乗せるための集客、仕事そのものにも早く慣れる必要がありとても大変です。
さらに、税金のことに関しても独立1年目は様々な罠が潜んでいます。
今回のブログでは、独立1年目にハマりやすい7つの罠についてお話していきます。
目次
7つの税金の罠
それでは、独立1年目でハマりやすい7つの税金の罠について1つずつ解説していきます。
その1|6月から前年分の住民税の支払いがある
1年目の期中に影響を及ぼすものが住民税です。
住民税の支払いは、前年分の住民税についてその年の6月から支払うことになります。(2018年分の住民税について2019年6月から支払いを行う。)
ということはつまり、仮に独立後の売上が全くの0だとしても前年分の住民税の支払いが発生するということです。
知らないでいると資金繰りに影響を及ぼしてしまう可能性もあるので、独立する前から住民税分の資金を確保しておくように心がけましょう。
その2|「経費=お得」では決してない
会社員時代に出張代や接待交際費について、会社の経費で落としたという経験がある人もいるかと思いますが、独立すると経費についてさらに日常的に触れることになります。
売上から経費を差し引くことで課税所得を計算するため、経費の金額が増えればそれだけかかる税金の金額が減ることになります。
といった感じに、手あたり次第になんでも経費にしようとする人が稀にいたりします。
しかし、税金を少し減らせたとしても結局経費として支払った金額のほうが多くなります。
つまり、経費になるからと必要のないものまで買ってしまうと、結果的に手元に残るお金は少なくなり損することになります。
その3|なんでもかんでも領収書で貰うと後で困る
独立あるあるの1つとして、どんなものでもとりあえず領収書を貰ってしまうというものがあります。
コンビニやホームセンターなど金額があまり高くない買い物の場合、領収書よりレシートのほうが取引の内訳が分かるので便利になります。
なんでもかんでも領収書で貰ってしまうと、後で経理を行う時になんの買い物だったか忘れてしまう可能性があるので注意しましょう。
その4|事業の売上は手取り額ではない
独立すると事業の売上が直で手元に入ってくることになります。
会社員時代は諸々差し引かれたうえで給与が支給されるので、それに比べて収入が増えたように感じてしまいます。
しかし、ここで勘違いしてはいけないのが、事業の売上は手取り額ではないということです。
独立すると税金や保険料は全て後々になって支払いが発生することになります。
手元に入った売上をそのまま好きに浪費してしまうと、後で税金を払うことができなくなってしまいます。
最悪の場合それが理由で廃業することもあり得るので注意しましょう。
その5|確定申告が終わっても書類は捨てちゃダメ
独立の最大の難関となるのが毎年の確定申告です。
確定申告はとても手間と時間がかかるので、無事終わった後の解放感はとてつもないものがあります。
しかし、ここで注意したいのが、確定申告のために作成した帳簿や領収書などは絶対に捨ててはいけないということです。
これらの書類には数年間の保存義務があります。
仮に捨ててしまっていると、税務調査が入った場合に非常に困ることになってしまいます。
その6|仮に脱税すれば取引先にも迷惑がかかる
最近の闇営業関連でも注目されているのが脱税です。
当たり前ですが脱税は犯罪であり、見つかった場合は本来の税額以上に税金を支払うことになります。
また、脱税が疑われた場合、取引の整合性の調査などのために取引先に対しても税務調査が入ることがあります。
取引先に迷惑がかかるのはもちろん、その取引先からの信用も失うことに繋がりかねませんので脱税は絶対にやめましょう。
売上を計上せずにそのまま財布に入れたり、経費を少し水増ししたりなど、ほんのわずかなものでも脱税となってしまうので注意しましょう。
その7|税制はいつの間にか変わることがある
税金関連の手続きや提出書類、税額控除の金額など税制によって様々なことが定められています。
しかし、この税制は不変なものではなく、毎年なにかしらの変更を繰り返しています。
今年した手続きが来年そのままできるとは限らないので注意しましょう。
直近以降だと、軽減税率など消費税関連で変更が多いので要チェックです。
罠にハマらないためのポイント
続いて、上記の罠にハマらないためのポイントをご紹介します。
1年間が終わるまで極力お金は使わない
1つ目のポイントは、1年間が終わるまで(正確には税金等の支払いが終わるまで)は極力お金を使わないようにするということです。
税金の支払いはもちろんですが、予想外の事態が起きても対処できるようにしっかりと資金を確保しておくことが大切です。
常に最新の情報をチェックする習慣をつける
上記でもお話したように、税制など毎年常に新しく変化しています。
国税庁のホームページ(http://www.nta.go.jp/)を始め、ネットで検索すればたくさんの情報を見ることができます。
独立すると、税金以外にも様々な情報にアンテナを張っておく必要があるので、常に最新の情報をチェックする習慣をつけるようにしましょう。
周りの話を鵜呑みにし過ぎない
知り合いや同業者など、周りにも同じく独立している人がいるかもしれません。
独立のことで話を聞いたり意見交換などをすると思いますが、全ての話を鵜呑みにし過ぎないように注意しましょう。
というように、中には不正を行っている人もいるかもしれません。
周りに流されて軽い気持ちで不正をしてしまうと、後で必ず後悔することになるので注意しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
独立して成功するのも大変ですが、なにより大変なのは何年も続けることです。
今回お話したような1年目の罠にハマってしまうと、スタートからアドバンテージを背負う形となりかねません。
1年目はなにかと大変なことが多いですが、罠にハマらないように注意しましょう。
終わり。