独立の準備

融資を受ける以外にも役に立つ?|事業計画書を作る7つのメリット

こんにちは、カミノです。

なにか物事を行うにあたり、しっかりと計画を立てることは非常に重要です。

試験のために学習計画を立てたり、試合のために対戦相手を分析して戦略を立てたり、生活の様々な場面で計画を立てる機会は存在します。

当然、独立して事業を始める場合にも計画というのが重要であり、そこで作成することになるのが事業計画書です。

 

左手くん
左手くん
別に融資が必要なければ作らなくていいんじゃないの?
まつげちゃん
まつげちゃん
まぁ、特に作る義務がないのは確かね。

 

しかし、融資を受ける以外でも事業計画書が役立つ場面はたくさんあります。

ということで今回のブログでは、事業計画書を作る理由やメリットについてお話していきたいと思います。

事業計画書とは

事業計画書とは、その名の通り「”事業”を行う上での”計画書”」です。

事業の具体的な内容や売上目標、マーケティング調査の結果など、ビジネスとして利益を上げるための方法や根拠を具体的に記した書類になります。

確定申告の際に作成する書類などとは違い、特に作成する義務があるわけではないのが特徴です。

主に、融資を受ける際などに提出を求められることが多く、金融機関などによってフォーマットが用意されていますが、厳密には形式に決まりはありませんので自由に作成することができます。

しかし、恐らく自分で融資の申請を行う人以外、作ったことがない人がほとんどだと思います。

事業計画書はなんのために作る?

それでは、一体なんのために作る必要があるのでしょうか?

事業計画書を作る理由について3つの場面から解説します。

その1|自分の頭を整理するため

まず、計画として文字に起こすことによって、事業に関して自分の頭の中にある様々なことを整理することができます。

ただ漠然と頭で考えているのに比べ、計画書として見える化したほうが自分自身の行動を無駄なく正確にコントロールすることができます。

開業時に限らず、新しい商品を売り出す場合や従業員を採用する場合など、様々な場面で計画書を作ることは有効になります。

その2|他人に伝えるため

具体的な事業内容や将来的な展望など、自分の考えを他人に伝える際に事業計画書があると非常にスムーズになります。

出資を募る場合や取引先と交渉を行う場合など、事業の詳細を説明する機会は多々あります。

言葉で話すだけに比べ、事業計画書があるほうが具体的なイメージを共有しやすいのが特徴で、相手との間に意識の乖離が生じてしまうのを防ぐことができます。

その3|資金調達のため

最もメジャーな理由は資金調達のためという理由です。

融資や補助金の申請などを行う場合事業計画書を提出することが基本となります。

  • 利益を上げる見込みがあるのか
  • 資金の回収はできるのか
  • 反社会的な組織ではないか
  • 経営者は計画性のある人間か

などのことが事業計画書の出来で判断されることになります。

実際に資金調達を行うには審査に通過することが必要になるため、分かりやすさなどのポイントをきちんと押さえることが重要になります。

事業計画書を作くる9つのメリット

続いて、上記の事業計画書を作る理由をさらに深掘りして、作ることで得られる具体的なメリットをご紹介していきます。

アイデアを形にできる

上記でお話したように、事業計画書を作成することで頭に浮かんだアイデアを整理することが可能になります。

日常生活でふと浮かんだほんの小さなアイデアが、事業成功のきっかけになるというのは決して珍しくありません。

しかし、ただ頭で考えているだけでは必ずいつか忘れてしまいます。

事業計画書として整理することで、11つのアイデアを繋げて事業として形作ることが可能になります。

開業までの道のりが明確になる

事業計画書を作成するにあたり、開業に必要なものや費用についても当然まとめることになります。

計画書として紙にまとめることで、必要なものそれぞれの優先順位や取捨選択を行うことができるので、無駄なく開業に向けて準備することができます。

また、開業に限らず新規事業の立ち上げや商品開発などでも同様のことが言えます。

第三者にも簡潔に説明することができる

上記の作る理由と同義になりますが、事業計画書があることで第三者に対しても事業内容を簡潔に説明することができます。

 

左手くん
左手くん
確かに、事業計画書見せちゃえばいちいち説明する必要もないね。
まつげちゃん
まつげちゃん
口で説明するより見たほうが分かりやすいしね。

 

また、ホームページなどで事業計画書の一部を公開することで集客としての効果も期待することができます。

客観的な助言を得るきっかけになる

事業計画書として形にすると、それをきっかけに客観的な助言を得ることもできます。

独立すると、ビジネス仲間や経営者の先輩などに相談する機会も多々あります。

そういった場合に、事業計画書が1枚あるだけで話し合いやアドバイスの質は大きく上昇します。

具体的な売上目標が立てられる

より詳細な事業計画書を作成ことで、漠然とした目標ばかりではなく具体的な数字で売上目標を立てることができるようになります。

  • 利益目標
  • 変動費・固定費予測
  • 客数予測

これらの数字を用いることで、毎月の具体的な売上目標を立てることができます。

目標もなく漠然と仕事をこなすより、11日の仕事の質は大きく上がることは間違いありません。

各数字は事業計画書の作成にあたり、マーケティング調査や仕入調査を行うことで求めることができます。

従業員と意識共有ができる

経営者と従業員では仕事や会社に対しての意識の差がよく生じます。

しかし、従業員との間で事業計画書を共有することで、結果的に仕事に対する意識やビジョンを共有することに繋がります。

経営者の思いを認識することで従業員のモチベーションが上げることが可能になります。

資金調達がしやすくなる

事業計画書の最も一般的なメリット(使い道)は”資金調達”です。

金融機関の融資であれば貸したお金をしっかり回収できるかどうか、国の補助金であれば補助した税金を有効活用できるかどうかということを審査されます。

簡単にいうと、「ちゃんと利益上がるの?」ということを証明する必要があります。

事業計画書によって、利益獲得の根拠を分かりやすく伝えることがポイントになります。

経営者としての信用が上がる

様々なメリットがある一方で、事業計画書を作るにはそれなりに時間と労力が必要になります。

事業をしているからといって作成義務があるわけでもないので、ほとんどの経営者は事業計画書を作りません。面倒ですからね。

しかし、逆にいえば、事業計画書を作るだけで周りから一目置かれるようになります。

 

そういうところもキチンとしてるのすごい。
計画性のある人なんだろうなぁ。

 

というように、自分自身も”経営者”としての信用を得ることができます。

取引先への説得力が増す

会社や事業主同士でのBtoB取引では、掛けによる料金の後払いの取引を行うことがよくあります。

そんな掛け取引で最も警戒すべきなのが、取引先の倒産などで料金の支払いが行われなくなる貸倒れです。

創業したばかりの新規事業は倒産のリスクも高いので、会社によっては取引を断られるということも往々にあり得ます。

しかし、事業計画書があることによって事業の見通しを具体的に説明することができ、創業間もない場合であっても取引先に対する説得力が増します。

まとめ

いかがだったでしょうか。

名前から敬遠される方も多い事業計画書ですが、作るだけで様々なメリットを得ることができます。

また、他人に見せるか見せないかによって作る難易度は大きく異なります。

独立や起業を考え始めたら、まず自分のために事業計画書を作ってみることをおすすめします。

 

 

終わり。