所得のあるほとんどの人が納める税金が所得税です。
嫌々ながら、あなたもお支払いしているかと思います。
この所得税ですが、日本では累進課税制度となっているので、所得金額が増えればそれだけ所得税率も上がっていきます。
つまり、頑張って稼げば稼ぐほど、税金をたくさん払わなくてはいけません。
うーん(゜゜)。
現在の最高所得税率は45%です。高いですよね。
しかし!
実は、昔のほうがはるかに高い所得税率だったんです。
ということで今回は、過去45年間での所得税率の推移についてお話していきたいと思います。
目次
過去45年間の所得税率の歴史
2015年~2019年現在の所得税率
まず、現在の所得税率についてみてみましょう。
2019年の所得税率は以下の表のようになっています。
というように、税率は5%から最高45%となっています。
年収900万円を超えると税率が一気に10%上がるので、ここがある種の基準といえそうです。
1999年~2007年の所得税率
過去45年間で、最高所得税率が一番低かったのが、この1999年~2007年までの間です。
私が小学生、中学生くらいの頃ですね。
所得税率は以下の表のようになります。
現在の税率より、だいぶ区分が少ないですね(゜゜)。
最高税率が37%など、現在に比べると全体的に所得税率が低くなります。
1989年~1995年の所得税率
今から約30年前の所得税率です。
私が1993年生まれなので、ちょうど生まれた頃です。
税率は以下の表の通りです。
10、20、30、、と税率がだいぶ分かりやすいですね。
最高税率は所得2,000万円超の50%となっています。
所得税で50%ということは、住民税などのその他諸々を合わせると、半分以上が税金で持っていかれることになります。
1987年~1988年の所得税率
1998年なので、ちょうどバブル真っただ中の時の所得税率です。
税率は以下の表の通りになります。
上記までの所得税率と比べ、かなり細かく税率が設定されていて、100万円、200万円ごとに税金が増えていきます。
これぞ累進課税というかなんというか。
最高税率は、所得5,000万円超の60%。ついに手取りよりも所得税のほうが多くなりました。
1974年~1984年の所得税率
過去45年間で、最高税率が一番高かったのが1974年~1984年の所得税率です。
税率は以下の通りです。長いので二段に。
最高税率はなんと、所得8,000万円超の75%!!
当時、ビートたけしが200億稼いで180億税金で持っていかれたなど、80年代に活躍した芸能人は相当な金額の税金を支払っていたようです(゜゜)。
所得金額195万円以下までは税率5%の現在に対し、195万円では14%もの税率になっています。
最高税率はもちろん、それ以外の多くの人にとっても、税金が相当高かったことが分かります。
過去45年間の最高税率の推移
上記で紹介した以外にも、過去45年間の間に何度も所得税率は変化してきました。
その中の最高税率について、1974年~2019年現在までの推移をグラフにまとめると、以下のようになります。
こうして見てみると、なんだかまた上がりそうな気がしたり、しなかったり(゜゜)。
今後の所得税の推移によっては、今以上に法人成りを考慮する個人事業主の方が増えることになるかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
いつの時代も、所得税等の税金は厄介なものです。
しかし、こうして昔の税金のことを見てみると、今のほうがまだマシなのかとも思えてきますね。
終わり。
アイキャッチ画像:Rawpixel.com – jp.freepik.com