こんにちは、カミノです。
税理士事務所が抱える悩みの中で、最も多いものは”集客”についての悩みです。
税理士の数は年々増加し、資格さえ取れば安泰という時代は終わりを迎えました。
というように、事務所の経営を安定させるためには競合事務所との集客競争に勝つことが必要になるわけです。
そこで必須になってくるのが「ホームページ」です。
近年のインターネットの繁栄は言うまでもなく、ネット経由の集客を獲得するためには事務所ホームページの存在は必須です。
ということで今回は、税理士事務所がホームページを作って集客するために意識すべきポイントについてお話していきたいと思います。
目次
ホームページを作る前にお客様の気持ちを理解
ホームページの話に入る前に、税理士を探しているお客様の気持ちを理解することが大前提です。
お客様の立場になってイメージしてみましょう。
「税理士に依頼=財布の中身を見せる」
まず、税理士に依頼をするということが何を意味するか考えていきましょう。
税理士の業務の代表格となるのが「税務申告」です。
税務申告のためにはお金の流れを全て把握することになり、お客様にとって財布の中身を見られるのも同様です。
税理士がお客様と契約をするには、最低限このハードルを越えることが必要だと理解しておきましょう。
大切なのは安心感と信頼感
税務は事業にとって必須である反面、非常に専門性の高い分野でもあり、なかなか事業主個人が全てを網羅することは難しいです。
税理士に依頼するという根底には、そんな税務への不安が少なからず存在します。
お客様の不安を取り除き、安心感と信頼感を与えることこそ税理士事務所の集客で大切になります。
他の事務所と見比べられるのは必然
上記のように、税理士に依頼するということは非常に慎重な買い物となります。
慎重ということは、複数の他事務所と見比べられるのは必然で、最終的に契約まで辿り着くためにはその中で勝ち抜かなくてはいけません。
ホームページを作るということは、あくまでも集客のスタートラインに過ぎません。
ホームページは作ったら終わりではなく、作ってからが本当の勝負であると頭に入れておきましょう。
税理士事務所のホームページ集客で意識すべき9つのポイント
それでは、今回の本題である「税理士事務所のホームページ集客で意識すべき9つのポイント」についてお話していきます。
必ず顔出し
1つ目のポイントは、ホームページでは必ず顔出しを行うということです。
ホームページ集客で大切なのは、見た人との心の距離をいかに縮めるかということです。
ネットに顔を出すことに抵抗がある方もいるかもしれませんが、税理士や職員、事務所の様子などを公開することで、具体的に人柄や雰囲気などが想像しやすくなります。
落ち着いたサイトカラー
2つ目のポイントは、サイトのカラーについてです。
上記でお話した通り、税理士に求められるものは安心感と信頼感です。
どの色を使うかで相手の第一印象が決まるほど、サイトのカラー選びは重要になります。
紺色や緑色など、できるだけ落ち着いた印象のある色遣いを意識し、派手な色などは差し色として少な目に使用するようにするのがおすすめです。
ターゲットとなるペルソナを作成
3つ目のポイントは、ターゲットとなるペルソナ(仮想の人物)を作成することです。
他事務所のホームページとの差別化を行うために重要なポイントとなります。
具体的には、事務所のお客様の理想像を可視化していきます。
事業内容や税理士に求めるものはもちろん、性別や年齢、性格などもできるだけ具体的に書き出していきましょう。
大勢の人に向けてではなく、作り出したペルソナへ向けてホームページを作り込んでいくことが重要になります。
事務所の武器を可視化
4つ目のポイントは、事務所の武器(特徴)を可視化するということです。
得意業務や実績などだけではなく、税理士自身の趣味や性格なども大きな集客の武器となります。
先ほど作り出したペルソナに対して最も有効となる武器を選び、ホームページ上でアピールすることが重要になります。
できるだけ見やすいサイト設計
5つ目のポイントは、できるだけ見やすいサイト設計を心がけるということです。
税理士の業務の特性上、難しい表現や言い回しになってしまいがちです。
できるだけ専門用語を使わない分かりやすい文章を意識し、事務所の武器や特徴がパッと見て分かる構成が重要になります。
ここが上手くいくと、それだけで他事務所のホームページと大きな差別化を図ることができます。
「お客様の声」
6つ目のポイントは、「お客様の声」をホームページに入れることです。
これはどの業界にも共通することですが、第三者の意見というのは購買決定に大きな影響を及ぼします。
税理士の集客に紹介が一番多いのも、「お客様の声」がいかに重要か物語っていますよね。
もし、協力してくれる顧問先があればぜひともお願いするようにしましょう。
ブログやメルマガによる見込み客へのアプローチ
7つ目のポイントが、ブログやメルマガによる見込み客へのアプローチです。
ホームページを訪れる人の中で、今すぐ契約を望んでいるという人はごく少数です。
ほとんどはいわゆる見込み客であり、「今後、もしかしたら税理士に依頼するかもしれない」という人達になります。
つまり、この見込み客をいかに契約まで持っていくかが問題になります。
ここで重要になるのがブログやメルマガです。
例えば、ブログを読むために何度かホームページを訪問してもらえれば、ネット上でありながら単純接触効果によって自然と心の距離を縮めることができます。
実際に契約を考慮する段階になったとき、ハードルをグッと下げることができるのでぜひ実践することをおすすめします。
「ご相談・ご依頼の流れ」を具体的に記載
8つ目のポイントが、「ご相談・ご依頼の流れ」を具体的に記載することです。
意外と軽視されがちですが、ホームページ集客にとって重要なポイントとなります。
実際に依頼する際の流れが具体的であるほど、見た人のお問い合わせに対するハードルを下げることができます。
ここがホームページの最も重要な役割となるので、できるだけ丁寧でイメージしやすいように意識しましょう。
定期的に更新し続ける
9つ目最後のポイントが、ホームページは定期的に更新し続けるということです。
上記でもお話したように、ホームページは作ったらそれで終わりではありません。
いくらいいホームページを作ったとしても、誰かの目に触れないことには意味がありません。
SEO対策による検索上位表示などが必要になり、そのためにはホームページの定期的な更新は不可欠です。
先ほどのブログなど、ホームページを作った後から改めて更新を続けていくことが大切です。
ホームページ制作を依頼する場合の注意点
実際にホームページを作る際は、自分で作るか制作会社に依頼することになると思います。
最後に、制作会社に依頼する場合の注意点をいくつかご紹介します。
ある程度の完成像をイメージしておく
まず、依頼する前にある程度の完成像をイメージしておきましょう。
完全に真っ白な状態で依頼するよりも、自分の中のイメージを共有しながら制作したほうが間違いなく効率的です。
「税理士 ホームページ 参考」などとネットで検索すれば、全国の事務所のおすすめホームページを簡単に見ることができるので参考にしてみましょう。
制作会社選びで重要なのは値段よりもアフターフォロー
制作会社を選ぶ際に、恐らく最も比較されるのが値段です。
特に独立したばかりなど、10~100万円単位の買い物はかなり大きな出費となります。
しかし、一番考慮するべきなのは値段ではなく完成後のアフターフォローです。
先ほどから何度も言うように、ホームページというのは作ってからが本番です。
SEO対策などはもちろん、公開後にホームページの方向性を変更することだってあり得ます。
そうなった場合でも柔軟な対応をしてくれる会社を選ぶことがおすすめです。
制作会社に全て丸投げしない
実際に依頼を決めても、制作会社に全て丸投げするのは絶対にやめましょう。
特に税理士の業務というのは専門性が高いので、どんな内容でどんな見せ方をするかというのは必ず話し合わなくてはいけません。
本来の業務に加えて行うのは非常に大変ではありますが、なんとか時間を作って考えるようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
現実問題として、お金をかけてホームページを作ったのに全く反響がないという事務所は多くあります。
しかし、きちんと対策を立てることができれば、小さな個人事務所だとしても十分な結果を得ることができます。
ホームページでの集客をお考えの税理士の方はぜひ参考にして頂けたら幸いです。
終わり。