さて、フリーランスや個人事業主の皆様。
突然ですが、毎日の経理どうされていますか?
適当?
それとも確定申告の時だけ?
本当はよく分かってないけど、何となくやっているという方も多いのではないでしょうか?
日々の経理から確定申告まで、正しくきちんと行うためには、簿記の知識が不可欠になります。
また、経営の様々な面でも、簿記を理解していると役に立つシーンがたくさんあります。
今回のブログでは、独立するなら簿記だけは絶対にやっておいたほうがいい理由についてお話していきます。
目次
簿記ってなに?
簿記とは
簿記とは、企業などの経済主体が経済取引によりもたらされる資産・負債・純資産の増減を管理し、併せて一定期間内の収益及び費用を記録することである。
出典:wikipedia
というのが簿記です。
まぁ、簡単に言うと、誰かに見られてもいいように、なんか買ったり売ったりしたのを、帳簿にちゃんと記録しときましょう、ということです。
記録すること自体というより、記録から帳簿の作成までの一連のことを簿記という感じです。
簿記といえば複式簿記
「複式簿記による記帳」というように、実際の取引を帳簿に記帳していく簿記の方法を、単式簿記や複式簿記といいます。(単式簿記については今回は割愛。)
複式簿記とは、簿記において、全ての簿記的取引を、その二面性に着眼して記録していき、貸借平均の原理に基づいて組織的に記録・計算・整理する記帳法のことをいう。
出典:wikipedia
徐々に難しい言葉が増えてきましたね(゜゜)。
ですが、やっている中身は大したことありません。
実際の取引を例に、複式簿記をみてみましょう。
例)
- 2月13日、取引先へ向かうための電車賃500円を現金で支払った。
- 4月10日、お客さんから売上10,000円を現金で受け取った。
例のような取引を、複式簿記によって記帳すると以下のようになります。
今回はなんとなーくこれが複式簿記か、と思っていただければOKです。
財務諸表(決算書)の作成がゴール
上記のように日々の取引を記帳し、1年間の集計として財務諸表(決算書)を作成することが、簿記のゴールになります。
フリーランスや個人事業主の場合、事業の財政状態を表した「貸借対照表」と、一定期間の営業成績を表した「損益計算書」の作成がゴールになります。
この財務諸表の作成が、事業を経営する上で本当に重要になってきます。
簿記をやっておいたほうがいい5つの理由
確定申告で焦らない
そもそも、どんな業種の事業をするにも、独立や起業をすれば経理が必須になります。
ちゃんとやっていようがやっていまいが、確定申告はやってきます。逃げるわけにはいきません。
しかし、簿記によってしっかりと日々の経理ができていれば、確定申告で焦ることはなくなります。恐るるに足らずです(゜゜)。
日々のお金の流れを正確に把握できる
複式簿記によって取引の記帳を行うことで、日々のお金の流れを正確に把握できるようになります。
「現状で一体いくらの利益が出ているのか?」
「3か月前と比べて売上がどれだけ伸びたのか?」
簿記も知らず経理も適当になっていると、事業の利益を確定申告で初めて知るということにもなりかねませんし、その利益の数字すら正確でない可能性があります。
65万円の青色申告特別控除
青色申告の申請をしている場合、複式簿記により「貸借対照表」と「損益計算書」を作成すると、65万円の所得控除を受けることができます。
所得税率が20%だとすると、単純計算で10万円以上税金が安くなります。
青色申告の詳細についてはコチラをご覧ください。
財務諸表を基にした経営分析が可能に
少し発展的な話になってしまいますが、複式簿記によって正確な財務諸表が作成できると、それを基に経営分析をすることも可能になります。
利益目標をたて、そのためにはいくら売上を増やす必要があるのか、どれだけお客さんを増やさなければいけないのかなど、肌感覚でなんとなくやるのと、財務諸表の数字に基づいてやるのでは大違いです。
簿記の勉強は実はそんなに難しくない
自分の力で1から手書きで財務諸表を作成しようとなると、簿記の知識もそれなりに高いレベルが求められます。
しかし、今では会計ソフトが充実しているので、財務諸表作成の手間はほとんどありません。
きちんと、日々の記帳作業だけしていれば、会計ソフトが自動で作成してくれます。
ですので、簿記2級3級程度の基礎知識さえあれば、十分に経営に役立てることができます。
仮に簿記2級だとしても、空き時間に2、3か月程勉強すればしっかりと理解することができますので、食わず嫌いせず学習してみることをおすすめします。
まとめ
いかがだったでしょうか。
少しの簿記の知識があるかないかで、経営者としてのレベルは大きく変わります。
簿記の勉強を機に、是非、数字に強い経営者になっていただければと思います。
終わり。