独立の準備

独立のもう1つの形|フランチャイズの仕組みとメリット・デメリット

こんにちは、カミノです。

「いつか独立して一国一城の主に!」なんてお考えの方も多いかと思います。

しかし、当然ですが独立にリスクは付き物であり、必ず上手くいくという保証はありません。

 

左手くん
左手くん
集客とかしたことない人のほうが多いよね。
まつげちゃん
まつげちゃん
5年経てばほとんど廃業するなんて言われたりね。

 

というように、独立すると会社員時代にはなかった様々なリスクが発生します。

しかし、それらを軽減する独立の選択肢としてフランチャイズという方法があります。

名前自体は耳にしたことがある人が多いと思いますが、今回はこのフランチャイズについて詳しくお話していきたいと思います。

フランチャイズの仕組み

初めに、フランチャイズという仕組みそのものについて解説していきます。

フランチャイズとは

フランチャイズとは、一方が自分の事業の商号やサービス等を使用する権利を提供し、もう一方がそれに対して対価を支払う形で成り立つ事業契約のことです。

コンビニやラーメン屋さんなどが有名ですね。

オーナー側の起業は低コストでの事業拡大ができ、加盟する側にとってもオーナー側から様々な恩恵を受けることができるのが特徴です。

フランチャイズを展開する主な業界

有名なコンビニやラーメン屋さん以外にも、様々な業界でフランチャイズは実施されています。

主な業界としては以下のような例があります。

  • コンビニ
  • ファストフード
  • 不動産販売
  • ホテル
  • 自動車整備
  • フィットネスジム
  • 学習塾
  • デイサービス
  • クリーニング

などなど、たくさんの業界でフランチャイズは実施されています。

恐らく身近なチェーン店のほとんどはフランチャイズ募集を行っていると思います。

フランチャイズのメリット

続いて、フランチャイズで独立開業する場合のメリットについてお話していきます。

ブランドの知名度をそのまま利用できる

1つ目のメリットは、オーナー企業のブランドの知名度をそのまま利用できるということです。

フランチャイズを展開する企業は、全国展開しているなど非常に知名度が高いことがほとんどです。

有名店のブランド力をそのまま使用することで、開業初期から一定の集客が見込めることは間違いありません。

独立して最も苦労するのがこの開業初期といっても過言ではなく、オーナー企業のブランド力を利用できるのは大きなメリットとなります。

業界未経験でも始められる

2つ目のメリットは、業界未経験でも始められるということです。

独立する場合、自分の今までの経験を生かすビジネスモデルを選択するのが一般的です。

しかし、フランチャイズに加盟した場合、実際の開業に至るまでに事前研修を受けることができるので、未経験だったとしても開業するだけのスキルを身に着けることができます。

フランチャイズを利用することで、全く新しい業界への転換も可能になります。

経営ノウハウについてのサポート

3つ目のメリットは、経営のノウハウについてもサポートを受けられるということです。

集客や従業員育成についてのマニュアルや、なにより、全国の加盟店のデータから様々な視点での経営分析が可能になります。

また、オーナー本部から定期的にアドバイザーが来てくれることもあるので、経営に不安がある場合でも安心です。

営業システムが確立されている

4つ目のメリットは、営業システムが確立されているということです。

フランチャイズでは、仕入先の確保や流通システムなどがすでに整っているので、最初からかなり効率のいい店舗経営を行うことが可能になります。

また、内装などについてもアドバイスを受けることもでき、1人で独立する場合に比べて「成果を上げること」に集中することができます。

フランチャイズのデメリット

さて、メリットの裏には必ずデメリットも存在します。

次はフランチャイズのデメリットについてお話していきます。

ロイヤリティの支払い

上記でもお話したように、フランチャイズを行うためにはロイヤリティを支払う必要があります。

税金がもう1つかかるようなイメージですね。

ロイヤリティには契約によって様々な種類があり、代表的な例として以下のようなものがあります。

  1. 売上歩合方式
  2. 定額方式
  3. 粗利分配方式

3つ目の粗利というのは、売上から原価を差し引いた売上総利益のことをいいます。

ロイヤリティは業界やオーナー企業によって様々ですが、せっかく稼いでも全てが自分の儲けにならないのがフランチャイズの特徴です。

オーナー企業の方針に従う必要性

独立して経営者になったといっても、フランチャイズである以上オーナー企業の経営方針に従わなければいけません。

仮に、新しいアイディアなどが浮かんだとしても、オーナーの方針の中でしか事業に生かすことができません。

独立しても経営のトップになれないというのが、フランチャイズをする上での大きなデメリットといえます。

自分で開業するより資金がかかる場合も

フランチャイズの場合、店舗の器具備品に関して指定の物を使用する必要があるなど、結果として自分で開業するよりも多くの資金が必要になる場合が多くあります。

 

左手くん
左手くん
建物とか全部タダで用意されてる訳じゃないんだな。
まつげちゃん
まつげちゃん
もちろん場合によるけどね。でも基本は多めに開業資金がかかると思っておいたほうがいいわ。

 

オーナー企業で融資などの紹介を行っている場合もありますが、基本は上記のメリットの代わりに初期費用がかかると思っておきましょう。

オーナー企業の風評被害をもろに受ける

フランチャイズに加盟する以上、オーナー企業の風評被害をもろに受けることになります。

最近でいえば、いわゆるバカッターなど他のフランチャイズ加盟店が原因で、一気に業績不振に陥るということも考えられます。

そうなると加盟店単体での業績回復は難しく、オーナー企業と心中という結果になる可能性もあります。

同業種での独立開業が禁止の場合も

フランチャイズでは、契約満了後の同業種での独立開業を複数年に渡って禁止されていることが多くあります。

せっかくフランチャイズでノウハウを蓄積したとしても、契約によっては後々それを生かせない可能性もありますので、契約前に十分に確認するようにしましょう。

失敗しないために独立の“目的”を明確にしよう

上記でお話した通り、人によって大きなメリットもあれば、フランチャイズならではのデメリットも存在します。

後々後悔しないためにも、フランチャイズを選択する前に自分がなぜ独立したいのかということを明確にしておきましょう。

  • 今の仕事が嫌い
  • 自分の思うように仕事がしたい
  • その業界で仕事がしたい
  • もっと収入を増やしたい
  • 自分の力を試したい

人によって独立の目的は様々あると思いますが、その目的のためにフランチャイズという選択肢が本当にいいのか、しっかりと考えるように心がけましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

フランチャイズは会社員と事業主のちょうど真ん中という印象です。

1人での独立はなかなか勇気がでない、という場合はフランチャイズという選択肢もぜひ考慮してみることをおすすめします。

 

 

終わり。