皆さんも、企業のホームページなどを閲覧した時に、「経営理念」というもの自体は目にしたことがあると思います。
楽天グループは、「イノベーションを通じて、
人々と社会をエンパワーメントする」ことをミッションとしています。ユーザーや取引先企業へ満足度の高いサービスを提供するとともに、
多くの人々の成長を後押しすることで、社会を変革し豊かにしていきます。「グローバル イノベーション カンパニー」であり続けるというビジョンのもと、
企業価値・株主価値の最大化を図ってまいります。出典:楽天株式会社
このようなものが経営理念です。
誰もが知るような大企業は、必ず経営理念を掲げています。
しかし、中小企業となると、経営理念を掲げている会社はあまり多くありません。
フリーランスや個人事業主となると、考えたこともないという方がほとんどではないでしょうか?
基本的には、会社が考えるものというイメージですが、フリーランスや個人事業主の方にも経営理念を作るメリットがあります。
ということで今回は、フリーランスや個人事業主こそ経営理念を作るべき理由についてお話していきます。
経営理念とは
仕事を通して何がしたいのか
経営理念とは、簡単に言うと「その仕事を通して何がしたいの?」ということで、事業をする上での一番根本にある考えです。
「お金を稼ぎたい」や「自由な時間で働きたい」といった、自分に対する何かではなく、あくまでも他人や世の中に対する何かです。
世の中となると話が大きいかもしれませんが。
このブログでいうと、
「20代30代の若い世代がもっと手軽に独立できるように」
とうのが経営理念となるでしょうか(゜゜)。ザックリと。
その経営理念を根として、事業目標や戦略などの枝葉を考えていくことになります。
経営理念は漠然としてても簡単でも何でもいい
経営理念と聞くと、上記の楽天の例のように、難しい言葉でそれっぽいやつをイメージする方が多いと思います。
しかし、フリーランスや個人事業主の場合、経営理念は誰に見せるものでもありません。
会社のように、社長から従業員までみんなで共有するようなこともなく、自分だけ分かっていればそれでいいのです。
なので、簡単な言葉でザックリと抽象的な表現でなんら問題ありません。
また、一度決めたら変えられないということは全くありません。
考え方や顧客のニーズに合わせて、自由に考え直すようにしましょう。
経営理念を作るべき3つの理由
経営理念によって取るべき戦略が決まる
仮に、フリーのトレーナーの方を例に、経営理念を2つ考えてみましょう。
- フィットネスの楽しさを多くの人に広めたい
- フィジークやベストボディのトップ選手を育成したい
どちらを経営理念とするかによって、売り出すサービス、ターゲットとなる客層、価格設定など、様々な戦略が変わるのが分かるかと思います。
言い方を変えれば、経営理念によってどんな戦略を取るべきかの方向性が決まる、とも言えます。
事業全体に一貫性が出る
上記の戦略の話も含め、経営理念があることで事業全体に一貫性を出すことができます。
お金を稼ぐためだけに漠然と事業をするよりも、経営理念に基づいた一貫性のある事業のほうが、サービスを提供する上での説得力が違います。
頭で思っているよりも、経営理念として言語化したほうが、事業やサービスに反映させやすくなります。
経営判断の拠り所になる
フリーランスや個人事業主であろうと、事業を営んでいれば、経営の様々な判断を求められる機会が訪れます。
その場ですぐ判断できるものもあれば、今後の事業の行方を左右する重大な判断も存在します。
そんな様々な判断をする際に、最終的な拠り所となるものが経営理念です。
判断に迷ってから原点回帰で考え出すよりも、あらかじめ経営理念として用意しておいたほうが、経営のスピードは間違いなく上がります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
経営理念という固い感じではなくても、自分の根底にある思いを文字に起こすだけでも、十分に効果があります。
独立したてで気持ちがフレッシュなうちに、なんとなくでも考えてみるようにしましょう。